【ゆとりの森自然情報:2021年5月】

こんにちは!園地スタッフです。

ヒバリが空高く飛び鳴く姿を、毎日見るようになりました。

全然上昇しないのに必死にはばたく姿は健気であり、シュールでもあります。

そんなヒバリの飛ぶ空は、ゆとりの森の春を象徴する景色です。

 

さて、今月も「ゆとりの森自然情報」を更新しました!

ゆとりの森自然情報は、公園内で見つけた生き物を紹介する掲示板で、

仲良しプラザに入ってすぐ正面にあります。

5月はとにかく花がよく咲き虫が飛び交いました。

生き物にとって、今が一番過ごしやすい時期なのかもしれません。

飛び交う虫を求めてムクドリがやってきます。

駅前の木にたむろする事で嫌われる彼らですけれども、

ゆとりの森では増えすぎた虫を食べてくれる、頼もしいハンターです。

ぱくっ! お見事!

花粉を求めてハナムグリもやってきます。

一心不乱に花粉にむしゃぶりつく様子を見て、

私はネイサンズのホットドッグ早食い選手権を思い浮かべました。

 

変わった植物も見つけました。

この茶色い植物はヤセウツボというそうです。

緑色の濃い春にありながら全身茶色で浮いている彼らヤセウツボは、

植物のくせに葉っぱを持ちません

葉っぱが無いなら光合成は?その必要はありません。

ヤセウツボはほかの植物から栄養を奪う寄生植物だからです。こ、コエー!

ちなみに、寄生植物の有名どころではラフレシアなんかがあったりします。

 

虫にもなんかおかしい奴がいました。

クロハネシロヒゲナガ・・・という白黒はっきりしないです。

目を引いたのは白くてやたらと長い触角!体の3倍くらい長い!

これが飛ぶ姿は、まさしく空飛ぶヒゲでした・・・。

どうもメスのフェロモンを受け取るために進化した姿だそうです。貪欲である。

 

何故やってきたのか、頭を痛める奴もいました。

オオヨシキリという鳥です。

このオオヨシキリ、川辺の鳥にもかかわらず、なぜか臨時駐車場にいました。

私はてっきりセッカだと思っていましたが、後で鳥に詳しいスタッフによって

オオヨシキリと判明しました。危うくフェイクニュースを流すところでした。

シャイなのか、なかなか枯草から出てきません。ヤレヤレ!

 

ほかにも、

地味に珍しいけど影が薄いラクダムシも、ゆとりの森で初めて見つけました。

どこにもラクダっぽさが無いところが不思議です。

私ならキリンムシと名付けるでしょう。

こちらはゆとりの森・・・といいますか生まれて初めて見た青いカメムシ

ルリクチブトカメムシといいます。

まるで車かと思う位濃い青色がアスファルトに映えます。もう不快害虫とは言わせない!

こちらもけっこう見つけにくい虫だそうです。ゆとりの森、意外と生き物がいるのである。

持ち運びできる自然チラシも出来ました。

ヒバリはゆとりの森がお気に入りなのか、ほぼいつでも見ることができます。

ユキヤナギの枝をよく見れば、アワフキムシを見つけることができるかもしれません。

もしよければ、散歩のついでに見ていって下さいませ!

 

 

◆ここからはオマケです。

 

3月ごろから、臨時駐車場にはコチドリが来ています。

今日も羽繕いにいそしんでいました。

いいなーコチドリ、のんきな暮らしぶりである。

こっちではお日さまに温められてぬくぬくしています。

でも、少し様子が違うような・・・?

気になったので立たせてみました。おやっ・・!?

 

た、たまご!?

なんと臨時駐車場で卵をかえそうとしているのでしょうか!?

 

コチドリが河川敷などの小石の多い場所で抱卵するとは聞いた事がありますが、

まさかまさか、こんな街中の車の多い場所で行うとは夢にも思いませんでした!

駐車場のすみっこの方でしたけれども、無事にふ化するよう祈るばかりです。

 

別の場所にて、地面がもこもこと盛り上がっていることに気づきました。

観察していると・・・

ハチが出てきました。

どうも、ハラナガツチバチと申します。

時刻は13時。遅い出勤でしょうか。

と思ったら穴を掘り始めました。わざわざ出てきたのに・・!?

 

あっという間に掘り進んで、もうお尻しか見えません。そして・・・

・・・・何を思ったのか、やめました。

なんなんだお前・・・っ!

どうやら腹が減っていたようで、シロツメクサの蜜をハシゴしはじめます。

ちなみに、シロツメクサまでは這ってたどり着きました

その立派な翅(はね)は何のためにあるのだ・・・・。

ハチらしさ0点のハラナガツチバチをお届けした所で、

今回の記事はここまでになります。

読んで下さり、ありがとうございます!