【ゆとりの森自然情報:2023年9月】

こんにちは!園地スタッフです。

ヒガンバナのツボミが、ぬるっと伸びてきました。

お彼岸の時期になると、必ず出てきてくれます。

テニスコート近くのコムラサキの実も、おいしそうに

色づきました。ガムボールみたいな鮮やかさがたまりません。

よかったら、探してみてください。

 

さて、今月も「ゆとりの森自然情報」を更新しました!

ゆとりの森自然情報は、公園内で見つけた生き物を紹介する掲示板です。

仲良しプラザ入ってすぐ正面にあります。

セミのけたたましい鳴き声も、聞こえなくなると寂しいものです。

夏の間飛び回っていたシオカラトンボも、このとおり。

地べたで息をつく姿は、どこか疲れたように見えます。

来年もまた来てくれるかな。

夏が終わって、ヒバリは少し楽そうでした。

8月までは、口を開いて、いかにも暑そうでしたが

今は涼しげな顔をしています。今年の夏は暑かった・・・

マンホールの上では、キジバトが日光浴していました。

温められたマンホールと残暑日光のダブルパワーで殺菌力が高まります。

これで清潔まちがいなし。

しだれ桜の上では、スズメたちが羽の手入れ大会を開いてました。

顔をかいたり、背中をかいたり、翼をかいたり・・・

羽の手入れを怠ると、空気抵抗が増えて飛行が遅くなるというから、彼らも必死です。

必死だけど・・・なんか気持ちよさそうだな。

柳の木の上から、けたたましい鳴き声が!モズです。

モズにとって、秋は縄張り宣言の季節

これから冬の間、維持した縄張りで生きていかなければなりません。

そんなモズの鳴き声のひとつがこちら(動画です)。

この鳴き声が時代劇で聞こえたら、季節はたぶん秋です。

 

ほかにも、

エノコログサ(ねこじゃらし)が、もさもさ生えてきました。

「エノコロ」は「犬」の事で、犬のしっぽに似ているから

こう名付けられたそうです。しかし、俗名はねこじゃらし・・・

犬と猫の特徴をあわせ持つ雑草?

朝顔そっくりなこの草はヒルガオ

かわいい花と、どこまでも伸びるツルでアピールしてきます。

でも、種が出来ている所は、見たことがありません。

園地スタッフはヒルガオの種を探しています。

こちらもかわいい花のユウゲショウ

このユウゲショウ、春ごろも見た気がするなあと思ったら、

4月にも咲いていました。長生きな花だ。

 

そういえば、

8月の初めごろ、多目的リンクで見つけたキカラスウリの実は

どうなったかといいますと・・・

アーッ!なんかしわしわのクルミみたいになってる!

草刈りの時に根元を切っちゃったようです。

雑草ですから仕方ない・・・けど、黄色く熟した姿も

見たかったなあ。

 

持ち運びできる「自然チラシ」も出来上がりました。

モズは、鳴き声を知っていると、とても見つけやすくなります。動画を聞いて覚えよう!

もしよかったら、散歩がてら見て行ってくださいな!

 

 

◆ここからはおまけです。と言いますか虫です。長いですご注意。

このよく見かけるバッタ、ショウリョウバッタには

モドキがいます。

それがこちら、ショウリョウバッタモドキです!

うーん、似ているかな・・・?

勝手にモドキにされたこのバッタは不憫だと思いました。

臨時駐車場へ向かう道では、オオカマキリを見かけました。

堂々としたたたずまい。カメラを向けてもひるむどころか、

襲い掛かってきそうな眼差しです。

ゆとりの森では初めて見つけた、キマダラセセリというチョウも発見。

オレンジのハネに黒いマダラがオシャレ。

セセリチョウは、飛ぶときに滅茶苦茶ハネをばたつかせるので、

蛾と間違えられることがあります。

こちらは本当に蛾のオオスカシバ。ジニアの蜜ごくごく。

名前の通り透けたハネを滅茶苦茶に羽ばたいて、ホバリングしています。ハチみたいだ。

こちらはコスカシバという蛾です。ずいぶんハチに似ています。

擬態する生き物たちがなんでこんなに似ているのか、という事について、

進化論のダーウィンも相当悩んだそうです。

私も考えましたが、頭が爆発したので考えるのをやめました。

逆に似ているのか偶然なのかという生き物もいます。

こちらはハムシダマシという虫です。「ハムシ」という、

葉っぱを主に食べる虫に似ている事からこう名付けられたらしいですが・・・

こちらが、たぶん似ていると思われるキイロクビナガハムシです。

なんといいますか、あんまり似ていない気がします。

コスカシバと比べると、ハムシダマシの本気度は疑わしく感じました。

やっぱり他人の空似かも。

ハムシには、いろいろな形のものがいます。

こちらはクロトゲハムシ。トゲトゲしていて面白い。

イネ科の草を主に食べるとの事で、

草の丈の長い場所で見つけるチャンスがあるかもしれません。

 

ジニアの花には、チョウがよくやってきます。

一番よく見かけるのが、このヒメアカタテハです。

ヒョウ柄ですな。パタパタ飛び回って優雅に蜜を探します。

対してこのアゲハチョウは、常に忙しく羽ばたきながら蜜を吸います。

せっかちなのかな?時間に厳しいのかもしれない。

草地に視線をおろすと、オンブバッタもいました。

このバッタは、小さいオスを大きなメスがおんぶする事で有名です。

今年もおんぶ姿が見られるかな。

地味すぎるバッタ、イボバッタも秋がシーズンです。

地味すぎてコメントに困りますが、

一番見かけるバッタの一つなので紹介せざるを得ない。

こちらはトノサマバッタ・・・かと思ったら、クルマバッタモドキかもしれない。

この二種はけっこう似ていますが、たぶんどうでもいいって言われそう。

 

トノサマバッタもクルマバッタモドキも、草むらを探せば見つかるぞ!

 

今年はもう旅立ったコチドリの写真で、今回の記事はここまでになります。

読んでくださり、ありがとうございます!