【ゆとりの森自然情報:2021年6月】

こんにちは!園地スタッフです。

アジサイの咲く季節になりました。

まだぽつぽつ咲き始めた位ではありますが、季節の移り変わりを感じました。

 

さて、今月も「ゆとりの森自然情報」を更新しました!

ゆとりの森自然情報は、公園内で見つけた生き物を紹介する掲示板で、

仲良しプラザ入ってすぐ正面にあります。

虫が増えてきて、スタッフとしてはうれしい限りです。

軽スポーツ広場にあるニワナナカマドでは、いまだにハナムグリ

花粉をもりもり食べています。でもこのハナムグリはぐったりしています。食べすぎ?

そんなハナムグリに代わり最近増えてきたのが、

一回り大きいシロテンハナムグリです。

こちらもハナムグリですからフードファイターのごとく花粉を食べまくります。

 

6月らしい雑草も生えてきました。

ネジバナと申します。

らせん階段のようにぐるぐる回りながら花をつける事からこの名前がつきました。

ところでこのネジバナ

仲良し売店に飾ってあるこのランと同じラン科の植物らしいのです。

全然そうは見えませんけれども、花をよーく見ると・・・

ランに似ているような気がする・・・・!

ちなみに、ネジバナと言いながらねじれない事もあるそうです

大きなタイサンボクの花も、まだ少しだけ咲いています。

大規模スポーツ広場のスポーツハウス付近を通ると、タイサンボクのいい香りがします。

 

かわって、こちらキンシバイは沢山咲いていて、駐車場を彩っています。

黄色い花をお日さまに向かって咲かせる様子は、心が晴れやかになります。

 

変わった虫もやってきました。

ウシカメムシと申します。

名前の由来になっているのは、背中のごついツノ!

どういう理由で生やしているのか分かりませんが、なんとなくワクワクする形だと

私は思いました。多分こんなことを思うのは公園内で私だけでしょう。

 

珍しい虫も見つけました。

ムネアカセンチコガネと申します。

芝生に土を盛り上げた謎の塚を築いて、その中で暮らします。

珍しいそうですが、ゆとりの森は環境が合っているのか、巣だけならたくさん

見ることが出来ます。

このシャベル状になった前足で土の中を掘って、地中の菌類を食べているそうです。

あまりにも掘りすぎる為、前足にちょろっとついている足先は、いつのまにか

ポロっと取れてしまいます。

人間で言えば手をすり減らしてまで、手首で掘っているといった具合です。

そこまで必死にならなくても・・・

持ち運びできる「自然チラシ」の6月号も出来上がりました。

右上のあれは・・・ダンゴムシ!?でも、色がちょっと変なような・・・。

もしよければ、散歩がてら見ていって下さいませ!

 

■ここからはおまけです。

花壇の草むしりをしていた所、この青いダンゴムシを見つけました。

 

はじめは目の錯覚かと思いましたが、

左が通常のダンゴムシ、右が青いダンゴムシ。

どうやら気のせいではないようです。

原因はウイルスによるもので、青くなればなるほど体は弱っていき、

1~2か月で死に至ります。ヒエー!

でも、なぜ青くなるのかは・・・よくわかっていないそうです。

青くなる事で鳥に狙われやすくなり、鳥に食べられることでウイルスを拡散

しているのではないか、とも言われています。

確かにこんな青色をしていては、私のような奴に捕まってしまいかねません。

 

ほかにも、花壇にはおかしなものが。

ヨモギにできた・・・ふわふわ

実はこれ、ハエが作った虫こぶで、中でぬくぬくと幼虫が暮らしています。

その名もヨモギワタタマバエと申します。もうなんかそのままな名前だな。

 

ここからはちょっとグロテスク注意です。

変なものをむしり続けていると、雑草にテントウムシがうずくまっていました。

なんか黄色いものがお腹の下に見えます。なんだろうこれ・・・と覗いてみると、

どうやらイモムシだという事が分かりました。

これ、実はテントウムシに寄生する寄生バチの幼虫なのです。

寄生されたテントウムシは、体内を幼虫に食われた挙句、

なぜか写真のように幼虫が成虫になるまで守り続ける・・・という、

なんかエイリアンのような恐ろしい事が起こってしまいます。ギャーッ!

 

なお、お腹をバリバリ食われたテントウムシですが、生き残ることがあるそうです。つよい。

それにしても、いやはや昆虫は恐ろしい世界に生きているものです。

人間に生まれてよかった!写真は鳥ですけれども。

 

 

 

全然関係ありませんが、テントウムシです。視線を感じるような・・・?

今回の記事はここまでになります。

読んで下さり、ありがとうございます!