【ゆとりの森自然情報:2025年5月】
こんにちは!園地スタッフです。

仲良しプラザに謎のタマゴのカラが!ウズラに似ている?

実はコレ、ツバメのタマゴでした。
数日後には、ヒナが元気に鳴き始めました。元気に巣立ってほしいです。
さて、今月も『ゆとりの森自然情報』を更新しました!

『ゆとりの森自然情報』は、公園で見つけた生き物を紹介する掲示板です。
仲良しプラザに入ってすぐ正面にあります。

暮らしやすい気候になって、にぎやかになってきました。

まずはスズメ。少し羽が荒れているような。
スズメは5月が子育てシーズンです。
ひょっとしたら、子育てで忙しいのかもしれません。
全然関係ありませんが、変なダンスを踊るスズメを見つけました(動画です)。
ウェーイ!テンション高いです。

芝生グラウンドにはヒバリがやってきました。
ヒバリの鳴き声が聞こえると、春だなあと思います。

グラウンドのフェンスではキジバトが風に耐えていました。
羽がめくれている。ゆとりの森の風は強い!

軽スポーツ広場ではモズも見つかります。
モズも5月は子育てシーズンです。
といいますか、5月ってほとんどの鳥が子育てシーズンかもしれません。

そんな中、すごくかゆそうにしているムクドリを見つけました。
一心不乱に体をかいています。鳥にも水虫とかあるのかな。
かゆそうな様子がこちら(動画です)。
しっかり掃除していってね!
花もよく咲いています。

テニスコートの近くでウツギを見つけました。
真っ白な花が房(ふさ)になって咲きます。
枝が空洞なので、漢字で「空木」と書きます。よく観察しているなあ。

通路脇から力強く伸びるのは、ユウゲショウという花でした。
濃いピンク色が目を引きます。見た目は可憐ですが、
根っこがとても太く抜きにくい、したたかな草です。

日陰からはヒルガオの花がのぞきます。
見覚えのある花からも分かります通り、アサガオの仲間です。

芝生には、ニワゼキショウという花も咲いています。
雑草だけど、そのまま鉢植えに飾ってありそうな位、整った形の花です。

草をかき分けると赤い果実が。ヘビイチゴです。
イチゴとありますが、味はお世辞にも食べられたものではなく
ヘビも逃げ出す代物です。
そういえば

シダレザクラの葉っぱの根元から、滴があふれているのを見つけました。
これは『蜜』で、なめると甘いです。
この蜜、何のためにあるのかと言いますと、アリを呼び寄せるためです。

なぜアリを呼び寄せるのかと言いますと、
木に集まる害虫を駆除してもらうためです。よく考えたな。
桜の仲間は、この「蜜が出る葉っぱ」を持っているものが多いです。
散歩の途中で観察してみるのも、面白いかもしれません。

持ち運びできる『自然チラシ』も出来上がりました。
少し前には、真っ白なオオデマリの花や、そこに集まる昆虫も見つかりました。
もしよければ、散歩がてら見て行ってくださいませ!
◆ここからはオマケです。といいますか昆虫記事です。
クモがでてきますので、一応ご注意ください(最後の方に出ます)

タンポポにはヒメアカタテハがやってきました。
忙しく飛び回って蜜を収穫します。

目玉模様が特徴のヒメウラナミジャノメも発見。
目玉模様には、鳥を脅かして捕食を逃れる効果があるそうです。
こんなものに驚いてしまうなんて、鳥ってけっこう神経質?

レアな昆虫ムネアカセンチコガネも見つけました。オレンジ色でレア度が際立つ。
しかし、このレアな虫は作業員詰所の中でひっくり返っていました。
そのまま死を迎えても誰も幸せにならないので、起こしてあげました。がんばれよ!

ダンダラテントウというテントウムシも見つけました。
沖縄では、しましまのだんだら模様の個体が見られますが、
他の場所では黒い色です。関東でもだんだら模様が見たいぞー。
おっ、ナナホシテントウだ。

実はこのテントウムシ、寄生バチに寄生されていました。
抱えているのは、テントウムシに寄生していたハチのマユで、
テントウムシは、そのマユを守るように覆いかぶさります。
・・一体、どのような仕組みでテントウムシは操られているのでしょう。
寄生には、他の形もあります。

この葉っぱの丸いコブも、虫に寄生されて変形したものです。
コブを開けてみましょう。

すると中には虫が!この虫こぶ、中にいる虫が葉っぱに唾液を送り込み、
葉っぱの成長を操って作ったもの、らしいです。
コブが成長するところを見てみたいと、ずっと思っています。
ここからクモが出ます。
草むしりを終えて帰るとき、手に持ったバケツに何かがいました。

おっ、アリグモだ。進化の果てにアリそっくりの姿にたどり着いた異端児です。
実物は本物のアリのように動きます。いつか動画を撮りたいなあ。

土の中を掘ると、レアなクモのワスレナグモが出てきました。
このクモは土の中に筒状の巣をつくる、古いタイプのクモです。
新旧のクモを見て、クモはだんだんスラッとした姿に進化したのかなあ
などと考えました。

ふりかえるハクセキレイの写真で、今回の記事はおしまいになります。
読んでくださり、ありがとうございます!

