【ゆとりの森自然情報:2022年2月】
こんにちは!園地スタッフです。

夕方の空がキレイなので、影絵を撮ってみました。
遊具のシルエットが少し不思議。
さて、今月も「ゆとりの森自然情報」を更新しました!

ゆとりの森自然情報は、公園内で見つけた生き物を紹介する掲示板で、
仲良しプラザ入ってすぐ正面にあります。

南第二駐車場で草むしりしていた所、冬眠中の虫を起こしてしまいました。

枯葉にそっくりなこのチョウはキタテハと申します。
秋に生まれたキタテハは、チョウの姿のまま枯葉に挟まって冬を越します。
・・・という話は聞いていたのですけれども、本当に見たのは初めてです。
枯葉をかけてあげました。

バッタもいました。ツチイナゴと申します。
ほとんどのバッタは卵で冬を越しますが、ツチイナゴは成虫のまま冬を越します。
冬にバッタを見るとしたら、モズに串刺しにされたもの位だと
思っていました。こりゃ驚きです。

土の中からはオサムシの仲間、アオオサムシも見つけました。
本来は森にいる虫で、死体やほかの虫を食べる虫です。
緑色で大きくて実にキレイ。でも当人は掘り起こされて迷惑そうでした。ごめんね!
サザンカを剪定していると、取れた枝に丸いものが。

ダンダラテントウというテントウムシのようです。
ゆとりの森で見つかるダンダラテントウは、なんか地味な色ですけれども、
沖縄でみつかる個体は、赤いしましまがあるそうです。
枝の上で冬越ししていて寒くないのだろうか。
枝を見ていると、変なものを見つけました。

なんだこれ・・・ちり紙?
しかしよく調べると、これはクワコというガのマユだということが分かりました。
本物は人により恐ろしい思いをするかもしれないため、絵で失礼します。

このクワコ、絹糸をつくるカイコの祖先のようです。
しかし調べると、クワコのマユでは糸をつむげないという話もありました。
それでもクワコはカイコの祖先らしいです。
昔の人は、クワコは磨けば輝く事に気づいたのでしょうか。謎です。

他にもこんな謎のものも。
おそらく、単独で暮らす狩りバチの作る子育て用の巣だと思います。謎。
冬は、まだまだ知らない事が沢山ありました。

持ち運びできる自然チラシも出来上がりました。
用具倉庫でヤモリが寝ていましたから、引きずり出して撮影しました。ひどい。
もしよければ、散歩のついでに見て行って下さいませ!
◆ここからはおまけです。

園地は今、鳥でいっぱいです!

ソメイヨシノを見上げれば、スズメが羽繕いにいそしみ、

地上ではムクドリが、わずかな虫を求めてつつき歩いています。
そして近頃多くなってきたのが、ツグミ!

シベリアから冬越しの為にやってくる渡り鳥です。
しかし本当にあのシベリアから来ているのでしょうか。ものすごく離れてない?
不思議に思う位、毎年やってきます。
そんなツグミは、やたらケンカっぱやいです。

やんのかコラー!ツグミ同士は近づくだけでゴングが鳴ります!

キエエエーッ!悲鳴を上げながら激しくもみ合っていました。
ゆとりの森でここまでファイト溢れる鳥は、ツグミ位かもしれません。
そんな争いをよそに、この鳥はマイペースです。

モズです。
理由は分かりませんが、彼らは時々、ものすごく近づいてくる事があります。
だいたい、5mくらいでしょうか。
でも、こちらから近づくと、20m以上離れていても逃げられてしまいます。
そんなきまぐれモズ、いつもはすらりとしていますが、

ぷくーっと膨れ上がっていました。かわいい。
寒かったのだと思います。

他の鳥も、寒いとふくらみます。
ハクセキレイも、いつもはすらっとしていますが・・・

このとおり。まんじゅうみたい。
これなら、かわいいと噂の鳥、シマエナガにも負けません。
ほかには、

ヒバリは修景池で群れを作り、種を食べて暮らしています。
ほぼ毎日来ています。そんなに種が落ちているんだな。

サザンカの蜜を求めてメジロもやってきます。
これはモズにおどかされたところ。びっくりして細くなっています。

ムナグロもいました。あれっ、越冬地へ行かないの?
一度見つけると次は数年後・・・ということが多かった渡り鳥ムナグロですが、
今年は滞在期間が長めです。渡りだって大変なのさ。

ハクセキレイの伸びの写真で、今回の記事はお別れになります。
読んでくださり、ありがとうございます!

